キャバ嬢 会話

こんにちは!元キャバ嬢のエリーです。

「キャバ嬢なのに何でうまくしゃべれないの……」「お客様と全然会話が続かない」とお悩みではないでしょうか。

どんなお客様とも楽しそうに盛り上がれる他の女の子を見て、自分と比べて落ち込んでしまう人もいるかもしれませんね。

もっと楽しんでお仕事をしたいなら、まずはお客様との会話が盛り上がらない原因を知りましょう。

トークスキルは生まれ持った才能ではなく、努力で何とかなるものです。

会話が続くようになるコツと、売れるキャバ嬢が使っている会話術もご紹介します。

キャバ嬢の会話が続かない原因とは

キャバ嬢の会話が続かない原因とは

ベテランキャバ嬢さんでも「会話が続かない」と悩む人は多いです。

新人さんならなおさら、一回りも二回りも年上の男性との会話は難しく感じますよね。

売れる会話術を知る前に、まずはなぜお客様と会話が続かないのか把握しましょう。

お客様に関心がない

会話が続かない一番の理由として「お客様に関心がない」ということが挙げられます。

あなたは、お客様と話す時に、心から相手の話を聞こうとしていますか?

心の中で「あ~だるいな。早く帰りたい」「おじさんの話なんて聞きたくない」などと思っていないでしょうか。

グサリときた人が多いですよね。

私もこの気持ち、すごくよく分かります(笑)

しかし、相手に関心を持とうとさえしなければ、必ず会話は途切れてしまうでしょう。

お客様も、あなたが自分の話を聞いていないことは何となく察知します

「この子に話しても無駄」とお客様側も思ってしまうことで、会話が終了してしまうのです。

好奇心が低い

好奇心が低いと、会話が広がらない傾向にあります。

好奇心とは「自分の知らないことを知ろうとする欲求」のことです。

お客様が経済の話や高級車の話をした時、興味を持って聞けているでしょうか。

「自分には関係ないし」「別に知りたくもない」と考えながら適当に返事をしていると、会話は続かなくて当たり前です。

好奇心を持っていると「それって〇〇なんですか?」「〇〇さんはそれをどう思うんですか?」などと、前のめりで聞くことができます。

自分の知らない世界の話はシャットダウンしてしまう傾向にある人は、おしゃべりが下手なのではありません。

好奇心が低いから会話が続かない可能性が高いです。

自己肯定感が低い

意外にも、自分に自信を持てないことがうまく話せない原因になっている場合があります。

会話中、相手からどう思われるかを常に気にしてしまい、本音が言えなくなってしまうのです。

「こんなことを言って変に思われないかな?」「どんな風に答えたら印象よく思ってもらえるだろう」と、相手から見た自分ばかりを意識してしまいます。

意識の方向が相手ではなく自分の方に向いているということは、相手の話に興味を持てていないということ。

会話を楽しむどころではなくなってしまうんですね。

気を許せる家族や仲のいい人となら会話が弾むという場合、会話が続かない原因は自己肯定感の低さにあるかもしれません。

指名をとることばかり考えている

お客様との会話中に、指名のことばかり頭に浮かんでいるなら危険信号。

プロ意識は素晴らしいですが、お客様の言葉には全力で耳を傾ける必要があるからです。

「お客様とのお話を楽しもう」ではなく「どうすれば指名されるか」ばかりに意識が向いていると、自分らしくない接客になってしまいます

「こう言ったら喜ばれるだろう」「こんな風に振舞えば可愛いだろう」と考えて発言するため、不自然な感じになってしまうのです。

あなたの周囲の人気嬢は、自分の意見をしっかり言いつつ、心からお客様との時間を楽しんでいるはずです。

会話の引き出しが少ない

会話の引き出しが少ないと、当然色々な話題についていくことは難しくなります

キャバクラではお客様が知らないことを教えてくれるというパターンも多いですが、あなたが全くの無知だと会話が広がりません。

女の子が話題についてある程度知識があり、質問をした方が会話が広がるのは分かりますね。

売れるキャバ嬢は「広く浅く」知見がある人が多いです。

お客様より知見がありすぎると、お客様が優越感に浸れません。

かといって全く知見がないと「この子とは会話にならない」と思われます。

相手に興味が持てない、好奇心がない状態で接客を続けてきた人は、当然知識や情報が増えていません。

ファッションや好きなアーティストの話はできても、お客様が興味がある話題についてはずっと話せないままなのです。

【キャバ嬢の会話術】基礎編~会話を続けよう~

【キャバ嬢の会話術】基礎編~会話を続けよう~

どうしてキャバクラの仕事での会話が続かないのかお分かり頂けたと思います。

ここからは、キャバ嬢の会話の基礎編をご紹介します。

指名をとるための会話術というよりは、会話を続けるためのテクニックです。

「基本的な会話は問題ない。もっと上を目指したい!」という方は、次の章からご覧ください。

なぜつまらないのか分析する

「お客様と話すのは楽しくない」「そもそも相手に興味が持てない」という方は、なぜ楽しくないのかを考えてみましょう。

「退屈さを分析する」という作業が、形は違えど相手への関心につながるからです。

例えば、お客様が本当にくだらない、つまらない話をしていたとします。

「あーおもしろくない。まじで帰りたい」と思いながら聞いていると「へ~」「そうなんですね~」「すごーい」と適当な相槌を打つだけになるでしょう。

ここで「つまらない」とシャットダウンしてしまうのではなく、なぜつまらないのか考えてみるのです。

「この人はどう生きてきたらこんなにくだらない話ができるんだろう?」「上から目線なのは何か理由があるはずだ」「奥さんに頭が上がらなくて、せめてここでは威張りたいのかな?」など、相手の心理や人間性に注目してみます。

どんな形であれ、まずは関心を持ってみるのです。

入り口はこんな関心の持ち方でも、だんだんと相手に対して興味が出てきます。

少しでも相手のことを知ると、芋づる式に「もっと知ろう」という感情がわいてきますよ。

話題を頭に入れておく

何を話していいか困った時には「適度に整理すべし(テキドニセイリスベシ)」という合言葉を思い出してください。

テ→テレビ
キ→気候
ド→道楽(趣味)
ニ→ニュース
セ→生活(衣食住など)
イ→胃(食べ物)
リ→旅行
ス→スター・スキャンダル
ベ→勉強(知識)
シ→出身地

これは会話のネタの頭文字を語呂にしたものです。

営業マンが雑談をする時によく使っていることで有名です。

これらの話題は、タブーになりにくく相手を選ばないもの。

接客中に沈黙になったら、頭の中で「テキドニセイリ……」と唱えていきます。

「パンダが生まれたニュースご覧になりました?」(ニュース)

「こんなご時世ですが、旅行とか行きたいですよね~!」(旅) 

などと会話のネタを見つけていきましょう。

「誰が・いつ・どこで・なぜ・どうやって」を意識

会話のネタを見つけられたら、ひとつの話題を深掘りしていく必要があります。

この深掘りのコツを身につけると、頑張らなくても会話が続くようになってきます。

お客様から何か言われたら「誰が・いつ・どこで・なぜ・どうやって」というキーワードを即座に思い浮かべましょう。

これらを聞いていけば、次々と話題を探さなくても深い話ができるようになります。

ビジネスマン
お客さん

「最近ディズニーランド行ったんだよね~」

キャバ嬢 アバター
エリー

「いいなあ!誰と行ったんですか?」(誰と)

ビジネスマン
お客さん

「子供とだよ」

キャバ嬢 アバター
エリー

「そうなんですね!いつ行ったんですか?」(いつ)

ビジネスマン
お客さん

「先週の祝日だよ」

キャバ嬢 アバター
エリー

「子供さんディズニーが好きとか?」(なぜ)

ビジネスマン
お客さん

「そうそう。それに誕生日だったからね」

キャバ嬢 アバター
エリー

「へー!いいですね。どうやって行ったんですか?」(どうやって)

ビジネスマン
お客さん

「家族で車で行ったよ」

いかがでしょうか?

「ディズニーランドに行った」というお客様の言葉から、これだけ会話を展開できるのです。

「そうなんですね!いいなあ」と言うだけよりも、ずっと深い会話ができますよね。

お客様も「この子は俺の話に興味を持ってくれる」と思ってくれます。

オウム返しと言い換え

オウム返しとは、オウムのように相手の言葉をまねること。

ビジネスマン
お客さん

「ゴルフからの会食で疲れちゃったよ」

キャバ嬢 アバター
エリー

「ゴルフと会食でお疲れなんですね」

お客様の言葉を繰り返すことで「あなたのことを理解していますよ」というアピールになります。

言い換えは、相手の言葉を違う言葉に言い換えることです。

ビジネスマン
お客さん

「今日は雨がひどいね」

キャバ嬢 アバター
エリー

「最近ずっと晴れていたのに珍しいですよね」(言い換え)

ビジネスマン
お客さん

「そろそろ梅雨がくるのかな?」

……

といった具合です。

自分から何か話さなくても、相手の言葉を言い換えてみるだけで会話が続いていきます

おそらくみなさんが接客中に1番使う言葉は「そうですね」「そうなんですね」ではないでしょうか。

今夜から、こう言いたくなったら「オウム返し」と「言い換え」を実践してみましょう。

単なる相槌だけだと寂しくなりがちな会話が、いい感じに続いていきますよ。

質問には質問返し

お客様から何か質問されたら、質問し返すという原則を覚えておきましょう。

ビジネスマン
お客さん

「エリーちゃん、ゴールデンウィークはどこか行ったの?」

キャバ嬢 アバター
エリー

「沖縄でダイビングしました!楽しかったな~。パピ男さんはどこか行かれたんですか?」

人は、本当は自分が聞かれたいことを相手に質問する傾向にあります

この場合パピ男さんは、自分の長期休暇の話を聞いてほしかったということですね。

自分:お客様=3:7

お客様が話している時間と、自分が話している時間の感覚的なバランスは

自分:お客様=3:7

を意識しましょう。

お客様は、自分の話を聞いてほしいからキャバクラに来ていることを忘れないでくださいね。

お金を払って女の子の話を聞きたいという人はほとんどいません。

お客様に「俺の話を聞いてもらえた!」と十分に感じて帰って頂くことを目標にしましょう。

「全ては言葉遊び」と理解する

夜の世界で繰り広げられる会話は、全て言葉遊びです。

「全て」というと語弊があるかもしれませんが、基本的にそう思っていないと精神が持ちません

「〇〇ちゃん、いつホテル行こうか?」

「お前、ブスだな~。チェンジ!」

「こんな仕事してて恥ずかしくないの?」

お仕事をしていると、面倒なことや嫌なことを言われる時もあるでしょう。

しかし、実はお客様のほとんどが言葉遊びをしているだけなのです。

冗談には冗談で返してあげればいいのです。

お客様の言葉を真に受けすぎてまじめに頑張ろうとすることが、テンポの悪い接客につながる場合があります。

お客様は「チヤホヤされたい」「他人より優位に立ちたい」という気持ちを会社や家庭で我慢しています。

お金を払ってキャバ嬢で発散しているのです。

派手なお化粧をして、ゴージャスなドレスに身をつつんだあなたは、パフォーマーです。

お客様を喜ばせるための嘘なら、ついても何の問題もありません。

肩肘はらず、楽しいエンタメを届けようとする姿勢こそ、もっとも大切な会話術だといえます。

「遊びの会話」ができないとお悩みの方は、こちらの記事が参考になりますよ。

>> お客様からホテルに誘われたキャバ嬢のあざとい返しとは?上手な対処法を解説

【キャバ嬢の会話術】応用編~指名を勝ち取ろう~

【キャバ嬢の会話術】応用編~指名を勝ち取ろう~

基本的なキャバ嬢の会話術を身に着けたら、いよいよ指名を取るための応用会話テクニックを見ていきましょう!

特別感を出す

お客様は、自分を気分よくしてくれる女の子を指名します

「あなたは他のお客様とは違う」ということを匂わせるようなセリフで特別感を出しましょう。

  • 「〇〇さんに出会って、初めて夜のお仕事を楽しいと思えた」
  • 「ボーイさんに言って、早くこの席につけてもらえるようにしたの」
  • 「私、自分から同伴誘うことってないの。でも〇〇さんとはどうしてもご飯行きたくて、初めて自分から誘っちゃった♡」

心からの言葉でなくてももちろんOKです(笑)

先ほどもお話したように、これはエンタメ。

お客様に「俺はいい男なんだ」と思わせてあげるのが仕事です。

お客様の興味関心を探る

お客様を一気に惹きつけるのに効果的なのが、その人の興味関心を探り当てて話を振ってあげることです。

誰しも、自分が心を寄せているものの話をしたいものです。

私が現役の頃、ものすごく不愛想で無口なお客様が来店しました。

何を話しかけてもスマホばかり見て「そうだね」しか言いません。

私は困り果てていたのですが、スマホケースに「mononofu」というシールが貼ってあったのを見て「もしかしてももクロファンですか?」と聞きました。

(もののふ=アイドルグループ「ももいろクローバーZ 」のファンの呼び名)

するとお客様は、それまでの態度が嘘のように目をキラキラ輝かせてももクロについて熱く語り出し、シャンパンと延長を頂きました。

キャバクラに来るくせに何も話さない、つまらなそうなお客様の対応には困ってしまいますが、彼らは自己主張が苦手なだけなのです。

そういうお客様は女の子達から敬遠されるので、寂しい思いをしていることがほとんど。

あきらめずに彼らを理解しようと努めることで、太いお客様になってもらえる可能性があります。

接客する時は「この人の好きなことは何だろう?」と考えながら話してください。

  • 体を前のめりにする
  • スマホを見るのをやめる
  • 顔をこちらに向けてくれる
  • 瞳孔が開く
  • 声の調子が上がる

これらのサインが見られた時、お客様の興味関心へたどり着くリーチがかかっていると思っていいでしょう。

「間」をうまく利用する

みなさんは、会話中の沈黙を恐れていませんか?

その気持ちはよく分かるのですが、売れるキャバ嬢はこの沈黙をうまく利用しています。

沈黙には、色気が漂います

絶え間なく話し続けるよりも、少しの「間」があった方が、お客様をドキッとさせることができるのです。

会話が途切れたら、少し微笑んだり、目をちらっと合わせてみましょう。

「彼女は何を思ったんだろう」とお客様が感じた時、あなたを女性として意識し始めます。

沈黙を怖がって、ぺらぺらと話し続ける必要はないんですよ。

第三者を使ってほめる

お客様をほめるというのは接客の基本です。

さらに効果を高めたいなら、あなたではなくあなたが以外の誰かがお客様をほめていたと伝えてあげましょう。

第三者が発信する情報は、直接相手から言われるよりも信頼されやすいという心理があります。

これは「ウィンザー効果」といって、科学的にも証明されています。

「あなたが好きです」と言われるよりも、第三者を介して「〇〇さんが好きって言ってたよ」の方を人は信じるというわけです。

お客様をほめる時は「〇〇さんってセンスいいですね」よりも「『〇〇さんってセンスがいいよね』って、店の女の子たちがうわさしてましたよ」と言ってあげるのが効果的です。

脱コミュ障!会話術を磨いて売れっ子キャバ嬢になろう

脱コミュ障!会話術を磨いて売れっ子キャバ嬢になろう

会話は、練習すればうまくなります。

「自分はコミュ障だからキャバ嬢向いてない」なんて思わないでください。

ポイントを抑えて場数を踏んでいけば、お客様を満足させる接客ができますよ。

会話術を磨いて、あなたも売れっ子キャバ嬢になりましょう。

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